
東京福岡県人会 会員のみなさま
会員の平井 肇 様のご息女・平井 千絵様のコンサートが開催されます。
みなさま こんにちは。
標高700M近い佐久市の自宅付近でも、昼間は30度を超す猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
わたしはこの春から、田んぼのお手伝いをほんの少しと、ちいさな菜園を楽しんでいます。
土に触れる時間を持つと、疲れが吹き飛ぶような気がいたします。
自給自足というわけにはいきませんが、先輩方に教えていただいて、少しでも自分の手を動かしてジタバタしたいと思ってしまいます。
ジタバタしたあとは、なんだか清々しい気持ちになるのです。
今日は2つの関東公演のお知らせをいたします。
【8月3日(日)17:30開演 日本ホーリネス教団東京中央教会】
(JR大久保駅より徒歩8分 http://www.8008amen.com/church.html#access )
七條恵子&平井千絵 フォルテピアノ 連弾&ソロコンサート
「4手on63鍵」
https://teket.jp/287/46443
プログラム
◎ヨハン・クリスチャン・バッハ:連弾のためのデュエットW.A 19
◎カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ:幻想曲 Wq.59-5(平井ソロ)
◎モーツァルト:ソナタ KV330より(七條ソロ)
◎クレメンティ:連弾のためのデュエット0p.3-2
◎モーツァルト:4手連弾のためのソナタ KV497 へ長調
突然ですが、モーツァルトやベートーヴェン、ショパンは、現代のピアノを知らなかった、ってご存知ですか?
彼らが弾いていたのは、「フォルテピアノ」という現代ピアノの前身にあたる鍵盤楽器で、古楽器(コガッキ)と言うジャンルのピアノです。
わたしは、現代ピアノが出現するまでの約1世紀半ほどの間に愛奏された鍵盤楽器を専門に演奏と指導をしておりますが、
今回はオランダ古楽界の第一線で活躍する七條恵子さんとの4手連弾ミニツアーを軽井沢、栃木県西方市、東京で行います。
わたしたちはフォルテピアノにどうしようもなく惹かれ、故小島芳子先生の門を叩き、オランダに留学し、スタンリー・ホッホランド門下で学んだ姉妹弟子です。
似たような道を歩いたわたしたちですが、出てくる音楽、音色はかなり違うとよく言われます。
昨年の軽井沢公演では、63鍵のちいさな楽器から(現代ピアノは88鍵あります!)は想像できないカラフルな音や音色が飛び出して感動した、などなど
たくさんの嬉しいご感想をいただきました。
電気もなく、馬車が最も速くて騒々しい乗り物だった時代の音楽を、当時の人々が感じた斬新さを、4つの手が63鍵のフォルテピアノから引き出す世界観を、お楽しみいただけたら嬉しいです。
【9月13日(土)16:00開演 狛江エプタザール】
第71回エプタザールセレクトコンサート
吉江忠男(バリトン)&平井千絵(フォルテピアノ)
◎シューベルト作曲 歌曲集「美しき水車小屋の乙女」
◎シューベルト作曲 ハンガリー風メロディ(フォルテピアノソロ)
https://x.gd/VMz09
昨年も大きな反響をいただいた、バリトン吉江忠男さんとの演奏会、今回は吉江さんの独壇場シューベルトです。
84歳を迎えられる吉江さんの奇跡のような歌声についてはあらためて記すまでもありませんが、門下生の多彩なご活躍や、吉江さんの生き方に影響を受けた多くの人々(わたしもその1人です)の多様さが、吉江さんの魅力を端的に示しているのではないかと僭越ながら思います。
2002年から1年半、ハクジュホールで3回にわたり、シューベルトの3大歌曲集を共演させていただきましたが、リハーサルとは一味も二味も違う、吉江さんの変幻自在なスケール感に、毎回圧倒され、感化される本番でした。
チラシ裏のわたしのメッセージを、ここに記し、ひとりでも多くの方に、吉江さんの音楽を体験していただきたいと心から願います。
誰をもおおらかに包み込み、強く、柔らかに、幸せにする吉江忠男先生の音楽。
良きこともそうでないことも受け止め、感謝と喜びを持って生きること。
先生と呼吸を合わせて音の旅をすると、このメッセージに包まれ、生きていることへの感謝でいっぱいになります。
『水車小屋』の初通し稽古でも、大いなる存在に揺られる赤子、再生といった希望に包まれる経験をしました。
真の表現を求め変化を続ける吉江先生の探究の旅に、伴“走” することの喜びは計り知れません。
新たな吉江ワールドを聴き手のみなさまとともにまた体験できることを、心から楽しみにしております。
平井千絵