
《 F・シューベルト 冬の旅 》
深い抒情性で聴き手を包み込む、孤高のバリトン歌手・吉江忠男、フォルテピアノの魅力を追求する名手・平井千絵、世代を超えた二人の芸術家の邂逅が生み出すシューベルト三大歌曲プロジェクト 第三弾(最終回)
<演奏者>
平井千絵(フォルテピアノ)
吉江忠男(バリトン)
<日時>
2023年4月15日(土)
14:00開演(12:45開場)
第一部:プレトーク
13:15~13:45
堀 朋平×平井千絵 《冬の旅》について語る
第二部:冬の旅(全24曲)
14:00~15:30
<会場>
Hakuju Hall
東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5
(小田急線 代々木八幡駅 南口より徒歩5分)
(千代田線 代々木公園駅 出口1より徒歩5分)
<曲目> シューベルト作曲 冬の旅 D911
<チケット>
全席指定
一般5,000円(税込)
ペア9,000円(税込)
プレミアムシート:限定18席 6,000円(税込)
Hakuju Hall オンラインチケット予約
https://hakujuhall.jp
チケットぴあ 「冬の旅 吉江忠男」→「検索」
https://t.pia.jp/
e+イープラス
https://eplus.jp/
セブン・イレブン店頭でも購入可能
プレミアムシート、とペアチケットはムジカキアラでのみ取り扱い 平日10-18:00
03-6431-8186、またはinfo@musicachiara.com にご連絡下さい。
<演奏者より>
今日は、お人柄もその歌唱もあたたかさがあふれ出るような吉江忠男先生のことを書かせていただきます。
吉江先生は、長年ドイツで宮廷歌劇場専属バリトンとして活躍されたのち、豊かな自然と空気を求め、岡谷市に帰国され、カルラホール設立にご尽力される等、地域の文化発展に尽力されてきました。
一方で、自然で無理のない発声とご指導を求め、クラシックに限定されない、多くの素晴らしい歌手が集まりました。
紅白歌合戦に出場するようなポップスの歌手や、故佐藤しのぶさんをはじめ、枚挙に遑がないほどです。
初共演の機会をいただいたのは、2001年冬。リハーサルで初めてお声を聴いたとき、その瑞々しさと包み込まれる様なあたたかさに心が震えました。
素顔の先生は、朝晩のエクササイズ、数時間の歌の稽古、地元野菜たっぷりのお食事(全てご自身で用意されます)、諏訪湖の周りをウォーキング、お花のお手入れと、毎日をフルに楽しんでいらっしゃいますが、そういう自然体で前向きなライフスタイルが、音楽にそのまま映し出されていると感じます。
昨年春から歩んできたシューベルト三大歌曲プロジェクトもいよいよ最終回となりました。
室内楽、特に歌と相性が良いと個人的に感じているハクジュホールで、ピアノの前身であるフォルテピアノと、今年82歳になられるレジェンド、吉江先生の歌唱のブレンドを、ぜひお聴きいただきたいと存じます。
音楽ジャーナリスト 池田卓夫さんのブログに素晴らしい記事があります。
ぜひご一読ください。
https://onl.bz/tPQ7EVF
本公演で私が演奏するのは、1789年ウィーンの名工、A.ワルター作フォルテピアノのレプリカで、61鍵、足で操作するペダルの前身、膝レバーが鍵盤の下に付いていて、膝で押し上げながら演奏します。
また、翳りのある音色に変化させるモデレーターというストップも楽器の全面中央に付いており、こちらは手で操作します。
当時描かれた絵画の中で、丸メガネをかけたシューベルトが弾いている楽器もこのタイプ。 歌曲のほとんどがこの音域のために書かれています。
紡ぎ出される音色は、皆さまをシューベルトの生きた時代にタイムスリップさせてくれるはず、どうぞお楽しみ下さい。
平井千絵